透明マスクで口元見やすく 意思疎通の妨げ防止 鹿児島聾学校にPTA配布

(2020/05/25 20:00)
透明マスクを着けて手話でコミュニケーションする鹿児島聾学校の児童=鹿児島市
 新型コロナウイルスの感染予防のためのマスクが聴覚障害者の意思疎通の妨げにならないようにと、鹿児島市の鹿児島聾学校に透明なマスクが贈られた。手話などでコミュニケーションする際に飛沫(ひまつ)を抑えるとともに、相手の表情や口の形を読み取れるようになった。

 透明マスクはポリカーボネート製。同校PTAがバザーの益金を充て、教職員と幼稚部から高等部までの約150人に配る。先に届いた20個を22日までに配った。

 同校ではマスク着用を励行中。ただ、授業で手話を使う際は、理解しやすいように距離をとって外すこともある。初めて着けた小学部5年の冨田蒼月(あおい)さんは「手の動きだけで分からないときも口を見て分かる。相手の笑顔も見えるのでうれしい」と喜んだ。

 PTA会長の田淵千春さん(44)は「一般の学校に通う聴覚障害の子もおり、コミュニケーションに困っていると思う。周りの人は気付いて配慮してほしい」と話した。