新型コロナ 鹿児島県内計85人に ショーパブ関連は66人  新たに34人感染確認 

(2020/07/05 08:50)
薩摩川内市初の感染者が出たのを受けて記者会見に臨む岩切秀雄市長=4日午後11時、薩摩川内市役所
薩摩川内市初の感染者が出たのを受けて記者会見に臨む岩切秀雄市長=4日午後11時、薩摩川内市役所
 鹿児島県と鹿児島市は4日、新型コロナウイルスの感染者計34人を確認したと発表した。うち同市天文館のショーパブ「NEW おだまLee男爵」で発生したクラスター(感染者集団)は計30人で、薩摩川内市、南さつま市などでは初めての感染者が確認された。同店関連のクラスターは66人に拡大した。

 県や鹿児島市によると、同日はクラスター以外でも、同市の20代男性と30代女性、関連が明らかでない同市の30代男性、志布志市の30代女性の計4人の感染が判明。これまでに県内で確認された感染者は85人、うち鹿児島市分は54人になった。

 県は4日、10~90代の男女12人の感染者を発表した。クラスター関連は11人(同居家族の感染含む)。居住地は志布志市が6人、南さつま市、枕崎市、指宿市、薩摩川内市、霧島市、大崎町が1人ずつ。

 県が3日に感染を発表した12人には枕崎市の小原病院の医師ら職員が含まれており、4日から休診した。

 鹿児島市が同日、確認した感染者は22人。うちクラスター関連は20~60代の19人。18人が6月19~29日に来店し、1人は感染した同店従業員と28日に会食していた。1人は居住地不明で他は同市在住。

 7月3日に判明したクラスター関連の16人は、6月19~29日に来店した日置市と鹿児島市の10~50代と分かった。これまでに同市が確認したクラスターは計43人。7月3日夜に同市が発表したクラスター以外の感染者2人は80代男女2人と判明。1人は中等症以上とみられる。

 厚生労働省のクラスター対策班は5日鹿児島入りする。県は4日、一日当たり可能なPCR検査数が20人増え147人になったと公表した。

●4日間で74人、入院病床逼迫
 鹿児島市のショーパブで新型コロナウイルスの集団感染が起きた1日以降の4日間で、県内では74人の感染者が確認され、即時に入院可能な病床が逼迫(ひっぱく)してきた。県は感染対策をした病床の準備を進めるとともに、軽症、無症状者が療養する宿泊施設の利用も視野に作業を急いでいる。

 県は感染拡大に備えて253床の病床を確保。ただ、別の患者が入院しているなどで、すぐに受け入れ可能な指定医療機関の感染症病床は県内に45床。離島を除くと37床。県は3日までに一般病床も加えて即時入院可能な50床を確保した。4日には30床追加し80床になった。

 だが、すでに感染者は74人に達し、全員入院すれば残りの病床はわずかとなる。

 県は病床確保が間に合わない場合に備えて、軽症、無症状の人が療養する宿泊施設を188室確保。これらの宿泊施設を使い、治療が必要な人の病院受け入れが滞らないようにする。