ハンセン病元患者らテレ朝に訂正要求 コロナ感染対策めぐる番組内容 「強制隔離と同等に扱うのは誤り」

(2020/08/01 16:00)
テレビ朝日「モーニングショー」の内容に抗議する竪山勲・ハンセン病違憲国賠訴訟全国原告団協議会事務局長(中央)=31日、県庁
テレビ朝日「モーニングショー」の内容に抗議する竪山勲・ハンセン病違憲国賠訴訟全国原告団協議会事務局長(中央)=31日、県庁
 国の隔離政策で長年にわたり人権侵害を受けたハンセン病の元患者と支援者の2団体は31日、鹿児島市で記者会見を開き、テレビ朝日の情報番組「モーニングショー」に対し、「感染対策と強制隔離を同等に扱うのは誤り」として内容の訂正を求めた。23日の放送で出演者の1人が、ハンセン病患者の隔離を違憲と認定した国家賠償請求訴訟を引き合いに、国は訴訟を恐れて新型コロナウイルスのPCR検査数を抑制していると説明した。

 新型コロナのPCR検査では、感染していなくても陽性と似た反応を示す「偽陽性」が一定数生じる。番組では、偽陽性の人も入院や療養が求められることから人権侵害との批判が懸念されるとした。

 会見に出席したハンセン病違憲国賠訴訟全国原告団協議会の竪山勲事務局長(71)=鹿屋市=は「ハンセン病の隔離は感染防止ではなく、国策による根絶が目的。人生を閉ざされた私たちが国の責任を追及したことが、検査の障壁とされ、驚く」と謝罪を求めた。「ハンセン病問題を共に学び共に闘う全国市民の会」も同様の要望書を30日に送付した。

 テレビ朝日は「指摘を真摯に受け止め、今後の放送に生かしていく」とコメントした。