鹿児島・喜界島沖にアオサンゴ群生を確認 国内北限

(2020/08/03 22:00)
喜界島沖で確認されたアオサンゴの群生(NPO法人喜界島サンゴ礁科学研究所提供)
喜界島沖で確認されたアオサンゴの群生(NPO法人喜界島サンゴ礁科学研究所提供)
 NPO法人喜界島サンゴ礁科学研究所(喜界町)は3日、同島沖で大規模なアオサンゴの群生を確認したと発表した。同研究所によると、水深6~20メートルの海底に長さ230メートル、幅約40メートルの範囲で分布しており、同サンゴの群生としては国内の北限にあたるという。これまで北限は沖縄本島沖とされていた。

 アオサンゴは、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリスト絶滅危惧Ⅱ類で、国内では琉球列島のサンゴ礁域などに分布する。喜界島沖にも生息するが群生は見つかっていなかった。

 地元ダイバーらが昨年9月、同町北西部にある小野津集落の沖合で発見。同研究所と世界自然保護基金(WWF)ジャパンが共同で調査した。群生は棒状のアオサンゴで形成され、水深が浅くなるほど数が少なくなる傾向が見られた。群生地周辺は潮流が速く、危険を伴うため、詳細な場所は明らかにしていない。

 同研究所の駒越太郎研究員(30)は「これだけの規模の群生は珍しく、喜界の海の豊かさを示すもの。地元のダイバーらと協力し、定期的にモニタリングしながら保全していきたい」と話した。
喜界島沖で確認されたアオサンゴの群生(NPO法人喜界島サンゴ礁科学研究所提供)
喜界島沖で確認されたアオサンゴの群生(NPO法人喜界島サンゴ礁科学研究所提供)