終戦75年 「遺族の苦しみ切ない」無名戦没者に平和の継承誓う 鹿児島市の探勝園で追悼式

(2020/08/04 14:30)
身元不明の戦没者遺骨が納まる墓に献花する参列者=3日、鹿児島市照国町の探勝園
身元不明の戦没者遺骨が納まる墓に献花する参列者=3日、鹿児島市照国町の探勝園
 太平洋戦争で犠牲となった鹿児島県出身とみられる軍人らを弔う無名戦士追悼式が3日、鹿児島市の探勝園であった。参列者は身元不明の遺骨が眠る墓に献花し、戦争の悲惨さと平和の貴さを継承していくことを誓った。

 県遺族連合会の山元正光副会長(84)は追悼あいさつで、「戦争は残酷。遺族の苦しみは深く切ない。わが国を取り巻く緊張感は高まり、国の安全や文民統制は今後も大丈夫か」と懸念を示した。

 半世紀前、父親が戦死したフィリピンで遺骨収集に参加した比島戦没者慰霊奉賛会の出口良洋事務局長(79)は「原野に多くのお骨があり、拾うのももどかしかった。長く続く平和が大切」と話した。

 県が墓を建てた1952年から毎年開いており、69回目。墓には名前が分からない遺骨340柱、南方諸島で収集された分骨446柱と砂が納められている。