時計 2020/09/09 06:30

自宅10畳間に鉄道本格ジオラマ 3年かけ地元の風景再現 伊集院・吉冨さん

部屋いっぱいに作った鉄道ジオラマで遊ぶ吉冨貢一さんと孫たち=日置市伊集院町妙円寺
部屋いっぱいに作った鉄道ジオラマで遊ぶ吉冨貢一さんと孫たち=日置市伊集院町妙円寺
 日置市伊集院町妙円寺2丁目の吉冨貢一さん(71)は、自宅2階の一室を「トミ鉄ランド」と名付け本格的な鉄道ジオラマを作っている。伊集院総合運動公園や桜島など地元ゆかりのコースを列車が走る様子は、高校生から幼児まで10人の孫たちに大人気だ。

 ジオラマは、長さ5メートル、幅2.5メートルほど。Nゲージと呼ばれる150分の1サイズの鉄道模型のほか、鉄道玩具も走り、線路の総延長は約20メートル。ミニチュアの街には、駅5カ所、トンネル9カ所など鉄道設備のほか、住宅、ビル、公園や墓まである。車は乗用車やパトカーなど100台を超える。

 手先が器用でものづくりが好きな吉冨さん。孫の喜ぶ顔を見たいと、子ども部屋だった10畳間に、2011年から3年かけて作った。一日2時間ずつ、ほぼ毎日のように取り組んだという。

 自宅庭の砂を線路の砂利に、人工芝を着色して田んぼに見立てるなど、本物らしさを工夫。「地元色を出したい」と、自宅から近い伊集院総合運動公園を再現、壁には桜島の絵を描いた。

 孫たちは、吉冨さん宅を訪れるたびに、運転士になったつもりで列車を動かして遊ぶ。鹿児島市春山小学校3年の悠仁(ゆうと)君は「貨物列車が好き。見ているのが楽しい」。幼稚園年長の陽仁(はると)君は「新幹線つばめがかっこいい」と気に入っている。

 吉冨さんはJR湯之元駅で委託駅員として働く。「昔から乗り物が好きで、楽しみながら作った。孫が遊ぶ姿を見るのが喜び」と話している。