陸上100、200県記録次々更新 スタート進化 鶴田玲美の日本選手権に注目 「勇気与えられる走りで入賞したい」

(2020/09/13 16:00)
練習でアップをする鶴田玲美(南九州ファミリーマート)=鹿児島市の鹿児島南高校
練習でアップをする鶴田玲美(南九州ファミリーマート)=鹿児島市の鹿児島南高校
リラックスした表情を見せる鶴田玲美=鹿児島市の鹿児島南高
リラックスした表情を見せる鶴田玲美=鹿児島市の鹿児島南高
 陸上女子短距離の鶴田玲美(南九州ファミリーマート、鹿児島女高出身)の勢いが止まらない。今春、大学を卒業し帰郷した23歳は、200メートルと100メートルの県記録を相次いで更新。ともに日本選手権(10月1~3日・新潟市)の参加標準記録を突破した。初めて挑む国内最高峰の舞台へ向け「2種目とも入賞したい」と意気込む。

 7月下旬、東京選手権200メートルを県新記録で制し、100メートルとの2冠に輝いたことで一躍注目を浴びた。国内トップ選手が出場した8月のセイコー・ゴールデングランプリは100メートルで2位。1週間後のナイトゲームズ・イン福井では100メートルを11秒48で制し、県記録を16年ぶりに更新した。200メートルは記録をさらに塗り替えた。

 進化したのはレースの入りだ。指導する新開浩一・鹿児島陸上競技協会強化部長(鹿児島南高教)は「スタートで出遅れることがなくなった」。鶴田本人も「スムーズに入れるようになり、持ち味の後半にうまくつなげられている」と手応えを語る。

 鹿児島市出身。中学、高校と県内ではトップを走ってきた。ただ全国ではなかなか上位に食い込めず、大東文化大4年で出場した日本学生個人選手権100メートル4位が最高。次々と実績を上げる同世代の選手を横目に、「やるべきことをやるだけ」と焦ることなく練習に取り組んできた。

 今秋開催予定だった鹿児島国体を見据え地元に就職。新開強化部長の下、高校生らとともに汗を流すようになっても、練習方法やメニューはほぼ変えていない。今季の躍進について「これまでの地道な積み重ねの上に今がある」と言い切る。

 4年ぶりに帰ってきた故郷は「多くの先輩や先生たちが気軽に声を掛けてくれて、温かく感じた」と語る。鹿児島国体は延期が決まったが、国体が予定されていた時期に日本選手権が開催される。「理解のある職場やお世話になった方々に勇気を与えられる走りをしたい」と力を込めた。