時計 2020/09/23 10:00

4連休最終日の天文館「ショック」 クラスターのクラブ、マスク不徹底か 感染防止策に温度差、同業者危機感

天文館地区で2例目となるクラスターが確認された「ニュークラブ キングアンドクィーン」の入り口=22日午後、鹿児島市山之口町
天文館地区で2例目となるクラスターが確認された「ニュークラブ キングアンドクィーン」の入り口=22日午後、鹿児島市山之口町
 鹿児島市天文館地区の接待を伴う飲食店で2例目となる新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が確認された22日、地区の同業者からは客足への影響を懸念する声が聞かれた。市は「営業時にマスク着用が徹底されていなかった」と見ており、店舗任せの感染防止対策の温度差が浮き彫りになった。

 市が、店を利用した人の連絡を呼び掛け、店名「ニュークラブ キングアンドクィーン」を公表すると、店の前では近隣の飲食店経営者らが様子をうかがう姿が見られた。ショットバー経営の50代男性は「客に医療関係者も見かけるようになり、安心感があった。再び街の様子が一変するのが怖い」と漏らした。

 同地区で初めてクラスターが確認されたのは7月初旬。県社交飲食業生活衛生同業組合は、行政のチラシを配布するなどして感染防止対策の強化に取り組んできた。中田恵美子理事長代行は「客が戻りつつあっただけにショックは大きい。対策に緩みが出た部分もあるかもしれない」。

 県は8月下旬から、感染防止対策を取る飲食店などにステッカーを発行している。しかし、今回クラスターが確認された店は取得していなかった。「水商売を守る会かごしま」の下山直哉会長(32)は、19日に天文館の飲食店などを見回ったばかり。マスクを着用せずに接客する店もあり、「温度差を感じた。天文館の各種団体が一丸となって対策を取らなければ」と訴える。

 ナイトクラブなどを経営する40代男性は「旅行で訪れる県外客が増え、昼夜を問わず人が多くなっている。一概に誰が悪いと言えない状況だ」と説明。同市の50代会社員も「利用したかどうか言い出しづらい雰囲気になっては全容解明が厳しい。いつ、どこで感染者が出るか分からない。店や利用者への誹謗(ひぼう)中傷があってはならない」と話した。