時計 2020/09/26 14:00

〈新型コロナ〉鹿児島県内発生から半年 感染者400人収束見えず クラスター関連7割、年代別では20代最多

【関連表】
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 鹿児島県内で新型コロナウイルスの感染者が初めて確認されてから、26日で半年となった。感染者は増え続け25日までに計400人に上る。この間、病床確保や経済の停滞などさまざまな課題が突きつけられた。医療体制の整備は進みつつあるが、収束は見えず、感染対策と経済立て直しの両立が迫られる。

 県内初の感染者が確認されたのは3月26日。その後、各地で感染者が発生し、3密回避やマスク着用、手洗い励行が一層呼び掛けられるようになった。

 県内感染者の居住地は14市6町に及ぶ。年齢の内訳は20代が85人と最も多く、次いで30代77人、40代59人と続く。死者は全て65歳以上の高齢者で12人に上る。

 感染者数を押し上げたのがクラスター(感染者集団)発生だ。半年で6例発生し、感染者は全体の約7割を占める。

 県内初のクラスターは7月初旬、鹿児島市天文館のショーパブ「NEW おだまLee男爵」で確認され、116人が感染した。同市の介護事業所と高齢者施設でも発生。人口5千人余りの与論町では55人が感染。8月には指宿市の指宿さがら病院、9月22日には鹿児島市天文館の「ニュークラブ キングアンドクィーン」でも確認された。

 県は8月、秋冬の感染者増に備え、コロナ患者向けに300床を確保する新たな病床確保計画を策定した。検査機器を増やすなど医療体制の拡充を図る。

 感染拡大に伴い、経済対策の必要性も指摘されるようになった。

 政府は4月16日に鹿児島県を含めた全国に緊急事態宣言を発令。県は一時、98種類の施設に休業を要請、飲食店に営業時間短縮を求めた。旅館・ホテルにも県外客の予約キャンセルや延期を要請した。5月には霧島市の縫製工場が新型コロナで経営破たんしたアパレル大手レナウンの影響で閉鎖、全従業員77人を解雇するなど、経済への影響が深刻さを増した。

 県は中小企業向けの融資枠を大幅に広げたほか、農業や観光、飲食店などへの支援策を打ち出すが、相次ぐクラスター発生もあり、回復には至っていない。