時計 2020/10/15 06:30

映画館は「鬼滅の刃」一色 1日20~40回上映 公開控え専門家「感染対策徹底を」

「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」のPRポスターなどが貼られ上映の準備が進む映画館=鹿児島市東千石町
「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」のPRポスターなどが貼られ上映の準備が進む映画館=鹿児島市東千石町
 アニメ「劇場版『鬼滅(きめつ)の刃(やいば)』無限列車編」の全国公開が16日から始まる。鹿児島県内では、午前7時から深夜2時前まで、1日に計40回近い上映が組まれる映画館があるなど“鬼滅一色”で、記録的な映画となりそうだ。各館とも検温や消毒など新型コロナウイルス対策に力を入れているが、感染症の専門家は「人が多く集まるところなら感染リスクがある」とし、マスク着用など観客側の予防徹底を呼び掛ける。

 映画は、漫画家・吾峠(ごとうげ)呼世晴(こよはる)さんの「鬼滅の刃」が原作。「週刊少年ジャンプ」で連載され5月に完結した。大正時代が舞台で、家族を鬼に殺された少年竈門(かまど)炭治郎が、鬼にされた妹を人間に戻すため、仲間とともに鬼と戦う物語。県内では、鹿児島ミッテ10、TOHOシネマズ与次郎、天文館シネマパラダイス(いずれも鹿児島市)、シネマサンシャイン姶良(姶良市)で上映される。

 ネット予約画面や関係者によると、各館の上映回数は、異例の1日約20~40回。初日は平日に当たることもあり、レイトショーの予約はほとんどの館で8割超が埋まっている。

 天文館シネマパラダイスでは、全7スクリーンのうち4スクリーンで、午前8時半から午後11時まで計21回上映する。シネマサンシャイン姶良では、午前7時から上映。初日の午後8時と8時半の回は予約で既にほぼ満席に。渡辺純支配人は「外出を控えていた人も映画に戻ってきてくれたらうれしい。検温や換気量などガイドラインを徹底して守り、安心して楽しんでもらえるようにしたい」と話す。

 映画産業は新型コロナの影響を受け、4月中旬から約1カ月間の休業を余儀なくされるなど苦しんだ。5月中旬以後は、全館が座席数を半分に制限し営業を再開。関係者は「幅広い世代に人気の映画。久しぶりのヒット作になる」と期待する。

 一方、専門家からはファンが多数訪れる状況を懸念する声も。

 鹿児島大学大学院の西順一郎教授(微生物学)は対策として「布製やウレタン製ではない使い捨ての不織布マスクを使うこと。体調に不安があれば行かず、劇場に入る前と出た後は手指のアルコール消毒を」と促す。また「できるだけ隣に1席空けられる回を選んで」と助言した。