時計 2020/11/18 23:00

えらぶゆり地理的表示保護登録 観賞用植物は初、県内5品目

和泊町と知名町で生産されている「えらぶゆり」(農水省提供)
和泊町と知名町で生産されている「えらぶゆり」(農水省提供)
 農林水産省は18日、和泊町と知名町で生産されているテッポウユリ「えらぶゆり」を地理的表示(GI)保護制度に登録したと発表した。GI保護は、地域に根付く伝統的な農林水産物や食品を知的財産として守る制度で、鹿児島県内の登録は計5品目となった。切り花など観賞用植物が登録されるのは全国初。

 えらぶゆりは沖永良部島などで自生していたものから繁殖、育種され、島で生産されたテッポウユリの総称。白い花や丸みを帯びた葉、ほのかな香りが特徴で、冠婚葬祭などで使われる。同島では温暖な気候を生かして冬から春にかけて出荷最盛期を迎える。

 登録生産者団体は沖永良部花き専門農業協同組合とJAあまみ。2019年は918アールで栽培され、232万8000本を出荷した。和泊町で生産する花き専門農協の東寿光さん(43)は「えらぶゆりには100年以上の歴史がある。GI登録が、島のテッポウユリを次の世代に伝え、守っていくことにつながれば」と話した。

 ほかに登録されたのは、山口の「徳地やまのいも」など3品目で、計102品目となった。登録されると、専用のブランドマークを付けて販売できるようになる。