時計 2020/11/25 10:30

きれいなゴキブリ、2新種国内35年ぶり 名前の由来は羽に輝く紋「アカボシ」「ウスオビ」 南西諸島で鹿児島大など発見

新種のアカボシルリゴキブリ(左)ウスオビルリゴキブリ(柳澤静磨氏撮影)
新種のアカボシルリゴキブリ(左)ウスオビルリゴキブリ(柳澤静磨氏撮影)
 鹿児島大学などの研究チームは、新種のゴキブリ2種を南西諸島で発見したと24日発表した。国内でゴキブリの新種確認は35年ぶりで計59種となった。日本動物学会の学会誌「ズーロジカル・サイエンス」オンライン版で同日公開された。

 鹿大農学部の坂巻祥孝准教授(50)=害虫学=は2005年、瑠璃色をした「ルリゴキブリ属」の幼虫4匹を宇治群島で採集。竜洋昆虫自然観察公園(静岡県)や法政大学と連携して南西諸島などで採集した100匹以上を調べ、DNA解析の結果、2種が新種と分かった。

 宇治群島や十島村悪石島、奄美大島や徳之島に分布する「アカボシルリゴキブリ」は、オスの全長が1.2~1.3センチ。羽に三つある、だいだい色の星状の紋から名付けた。

 「ウスオビルリゴキブリ」は沖縄・与那国島のみに生息。オスの全長は1.25~1.45センチで、羽にある帯状の紋が薄いだいだい色をしていることから命名した。

 ゴキブリは、人家にいるのは1割ほどで、多くは森の朽ち木や洞窟におり、人間との関わりは少ない。坂巻准教授は「南西諸島の多様な生物が、どのように進化してきたかを探る鍵となる。近縁種との関係を調べ、要因解明につなげたい」と語った。