時計 2021/02/03 09:30

市立1校が部分休校 鹿児島市教委、詳細は公表せず 新型コロナ

鹿児島市役所
鹿児島市役所
 鹿児島市教育委員会は2日、新型コロナウイルス感染者発生による臨時休校の状況について、市内の学校1校の一部が同日までに1日間休んだと発表した。中学または高校としているが、種別のほか、学級や学年など対象者の範囲、休んだ時期を明らかにしていない。個人情報に詳しい専門家は「統計情報として否定しないが、発表情報を共有しても正しい行動変容に結び付かず、公衆衛生上は全く意味が無い情報」と指摘した。

 市教委保健体育課によると、感染者や濃厚接触者らの登校再開を受けて公表した。「誹謗(ひぼう)中傷や差別偏見から、生徒を守る観点からの発表」とした上で「感染状況を地域の中で情報共有してもらうため」とした。

 市教委は1月8日、新型コロナに関する独自の公表基準を定め、今回が初の発表例。市立高校が3校と少ないことから中学校とまとめ「小学校」「中学・高校」にしたほか、臨時休校の状況は「全部」または学級や学年を指す「一部」で示すとしている。クラスター(感染者集団)確認時は、保健所など関係機関と協議し、ケースごとに公表内容を判断するとしている。

 個人情報保護に詳しい新潟大学の鈴木正朝教授(情報法)は「誹謗中傷には、行政が法的措置を辞さないという強い態度を示せばいい。過度に発表内容を控えるのは筋違いと言わざるを得ない」と強調。その上で「市立と県立の学校で公表基準に差がある現状を改めるべきだ。少なくとも県内の統一基準を直ちに作る必要がある」と提言した。