時計 2021/02/20 20:00

屋久島 森と人の記憶たどる 小杉谷閉山50年記念展 屋久杉自然館

小杉谷集落のジオラマ。山あいの家並みや、校庭で野球をする子どもたちの姿が再現されている=屋久島町安房の屋久杉自然館
小杉谷集落のジオラマ。山あいの家並みや、校庭で野球をする子どもたちの姿が再現されている=屋久島町安房の屋久杉自然館
 屋久島の安房川上流に位置し、国有林開発の拠点として栄えた小杉谷、石塚集落を振り返る企画展が、屋久島町安房の屋久杉自然館で開かれている。「小杉谷・石塚~森と人々の記憶」で、小杉谷閉山から半世紀を迎えたのを機に企画。写真や資料で、往時の息づかいを伝える。3月31日まで。

 両集落は、屋久杉搬出のため安房~小杉谷の安房森林軌道が開設された1923年にできた。小杉谷には小中学校もでき、最盛期の60年には両集落で計135世帯540人を数えた。70年に下屋久営林署の小杉谷事業所が廃止になり、住民は山を下りた。

 展示は両集落の歩みや森林軌道、山の仕事などを、120枚の写真とともに紹介。小杉谷集落のジオラマや学校で使われていた足踏みオルガンも並ぶ。屋久杉自然館の佐々彰聰館長(68)は「自然だけではなく、森で暮らした人々の歴史も知ってほしい」と話す。

 宮之浦の歴史民俗資料館と屋久島環境文化村センターでも、両集落の写真展を同時開催している。3館とも町民は無料。島外者は自然館が大人600円、資料館が同100円、センターは無料。
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