時計 2021/03/08 20:00

学びや見守った巨木、卒業証書の額縁に 志布志市・泰野小

卒業証書用の額縁を塗装する児童ら=志布志市松山の泰野小学校
卒業証書用の額縁を塗装する児童ら=志布志市松山の泰野小学校
 志布志市松山の泰野小学校で卒業証書を収める木製の額縁作りがあった。校庭の一角にあったメタセコイアの巨木を材料にPTA会長の今市匡彦さん(40)が製作したもので、6年生が研磨、塗装し完成させた。

 木は高さ20メートル以上あり、60~70年前に植えられたとみられる。民家に近接していたため、台風などによる倒木の危険を取り除こうと昨年8月、伐採された。

 その後、日曜大工が趣味の今市さんが「児童を見守ってきた巨木を生かせないか」と丸太2メートル分を譲り受け、製材所に依頼し板材に加工。自宅の作業所で自らカットし、卒業生8人分の額縁(縦35センチ、横45センチ)を作った。

 仕上げの作業は2月21日にあった。児童や保護者が学校に集まり、額縁を紙やすりで丹念に磨き、ニスや塗料を塗った。6年の阿瀬知希さんは「うんていに上って、よく木を眺めていた。切られたときは寂しかった」。永田煌也君も「カラスの巣があって友達と観察していた。額縁はいい思い出になる」と語った。

 卒業式は3月24日。卒業生の保護者でOBでもある今市さんは、「自分もいろんな思い出がある木。額縁を受け取る卒業生には、学校や古里を特別なものと感じながら成長していってほしい」と話した。