時計 2021/03/30 20:00

花の木農場、「農福連携」初代グランプリ 障害者の雇用の場確保40年 南大隅

ノウフク・アワードのグランプリを受賞した花の木農場の関係者=南大隅町根占川北
ノウフク・アワードのグランプリを受賞した花の木農場の関係者=南大隅町根占川北
 南大隅町の社会福祉法人白鳩会が運営する「花の木農場」が、農業と福祉をつなぐ「農福連携」の優秀事例を表彰する「ノウフク・アワード」で初代グランプリに輝いた。約40年前から農業で障害者の雇用の場を確保してきた取り組みが、「農福連携のパイオニア」として評価された。

 同アワードは、農林水産省など4省や地方自治体、100以上の団体・企業が2020年春に設立した「農福連携等応援コンソーシアム」の主催。本年度から農福連携の全国的な展開につなげようと始まった。

 農水省によると、全国の195団体が応募。人材育成や地域、未来への貢献をテーマに選ばれた優秀賞16団体からグランプリ1団体が決まり、3月中旬に発表された。
 白鳩会は1972年に農場運営を始め、78年に農事組合法人を設立した。現在は知的障害者を中心に約130人が茶やニンニクなど20種以上を生産。レストランや売店も併設し、畜産、食肉加工、パン製造、レストランの接客など多様な職種をそろえる。

 農場45ヘクタールのうち15ヘクタールは耕作放棄地を活用する。茶では有機JASや、国際水準の農業生産工程管理「ASIAGAP(アジアギャップ)」の認証を取得した。

 白鳩会の中村隆一郎理事長(52)は「40年を超える取り組みを評価してもらい光栄。今後も時代の変化に対応したノウフクを追求していきたい」と話した。