時計 2021/04/10 23:40

トカラ列島で地震90回超 気象台「今後も続く可能性」 海底地形が影響か、専門家は横ずれ断層型と分析

 トカラ列島近海で10日、十島村悪石島の震度4など地震が90回以上発生した。福岡管区気象台は「現段階では不明」とする一方、「過去にも数日間にわたって地震が相次いだことがあった。今後も続く可能性がある」とみている。

 気象庁によると、トカラ近海では2000年10月2日、29回の地震を観測した。この時は悪石島で震度5強と5弱が計3回発生。地震の規模を示すマグニチュードは最大5.9だった。11年にも多発した時期があり、2月3~7日にかけ、計15回観測した。震度は3~1だった。

 トカラ列島には活発な噴火を繰り返す諏訪之瀬島の御岳があるが、今回の地震と火山活動の関係は分からないという。

 鹿児島大学南西島弧地震火山観測所の仲谷幸浩特任助教(海域地震学)は、今回の地震を横ずれ断層型とみる。「悪石島付近の海底はくぼんだ地形が帯状に延びており、地震につながっている可能性がある」と指摘した。

 十島村役場によると、人や建物の被害は確認されていない。悪石島の住民は約70人で、「揺れ(地震)が続いているが、大丈夫なのか」との問い合わせがあったという。

 悪石島小中学校の芝原寛教頭によると、この日は授業のため児童生徒9人が学校にいた。不安がった児童がいたが、揺れは短く、大きな混乱はなかった。児童らに海に近づかないよう注意を促したという。