時計 2021/04/16 10:05

駐車OK「ここまで」ってどこまで? 標識と白線、どっちに従ったら…鹿児島市・鴨池運動公園周辺  

車道H左側に外側線が引かれている市道。標識手前で幅が狭くなる=鹿児島市与次郎2丁目
車道H左側に外側線が引かれている市道。標識手前で幅が狭くなる=鹿児島市与次郎2丁目
 鹿児島市の平和リース球場(県立鴨池野球場)や白波スタジアム(県立鴨池陸上競技場)の周辺は、スポーツイベント開催時の駐車場不足を補うため、曜日や時間帯によって車道が駐車可能になる区間がある。この中に交通標識と車道上の白線、どちらに従っていいか分からない場所があるという声が、南日本新聞社に寄せられた。現地を確認するとともに、県警などから白線の意味や駐車する際の注意点を聞いた。

 場所は川商ホール(市民文化ホール)駐車場入り口の道路向かい付近。駐車禁止の標識が上下にあり、上の標識には「終日ここから」の説明、下には標識内に「7-9」の文字と「土曜・日曜休日を除くここまで」とただし書きがある。

■標識手前で幅が狭くなる白線

 標識の先はT字交差点。標識から先は駐車禁止で、標識の手前の道路は、平日の午前7~9時以外の時間帯は駐車可能という意味になる。疑問が寄せられたのは、この標識の5メートルほど手前で幅が狭くなるように引かれた白線との関係だ。

 白線内に収まるように車を止めると標識との間に車1台分ほどスペースがあり、「ここまで」という標識に従うと車体は白線からはみ出してしまう。「駐車違反」を示す黄色の張り紙が頭をよぎり、不安になる人も多いだろう。

 鹿児島県警交通企画課(取材当時は交通規制課)の石川智彦理事官(47)によると、標識は公安委員会が設置するもので法的効力がある。白線は道路管理者が引く「車道外側線」と呼ばれる車道と路肩との境界線。道路交通法上は標識に従うべきだという。

■車道と路肩の境界を示す

 外側線についてもう少し詳しく聞くため、当該道路を管理する鹿児島市役所を訪ねた。道路建設課は「外側線は車道と路肩との境界を明示し、視線を誘導するために引くもの。駐車エリアを示すものではない」と説明。

 今回取り上げた標識の手前で幅が狭くなるように白線が引かれているのは、この先で路肩が狭くなり、左折レーンが始まるための「視線の誘導」が理由のようだ。
 
 県警の石川理事官は「外側線は駐車スペースを示すものではないので、駐車可能区間では必ずしも白線内に車を収める必要はない」としながら、「駐車は道路の左側端に沿って、他の交通の妨害にならないようにしなければならない。極端にはみ出したり斜めに止めたりした場合、駐車可能区間であっても駐車違反になる場合がある」と注意を促す。

 また当該道路には横断歩道やバス停、消火栓などもあり、それぞれ周辺5~10メートルの範囲は駐車禁止であることも頭に入れておきたい。

 これからスポーツイベントが多く開催されるシーズン。また15日までは春の交通安全運動期間でもある。交通ルールと駐車マナーを守って、気分よく運動や観戦を楽しみたい。
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