時計 2021/04/15 22:00

離島防衛視野に自衛隊と米仏が訓練 着上陸や市街地戦闘を想定 5月霧島演習場

霧島演習場で実施される予定の日米仏共同訓練について説明する吉田圭秀陸上幕僚長=15日、防衛省
霧島演習場で実施される予定の日米仏共同訓練について説明する吉田圭秀陸上幕僚長=15日、防衛省
 陸上自衛隊は15日、湧水町とえびの市にまたがる霧島演習場を主訓練場として、国内の陸上で初となる米海兵隊、フランス陸軍との共同訓練を5月ごろに実施すると正式発表した。海洋進出を強める中国を念頭に、米国に加えてフランスとの関係を強化。インド太平洋地域の平和と安定に寄与する。

 陸自トップの吉田圭秀陸上幕僚長は15日の記者会見で、2021年度主要訓練の重点の一つとして、米軍以外との多国間連携を進めていく考えを示した。「フランスは法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を担う国だ」と説明し、今後の日仏陸部隊での訓練を増やす可能性に含みを持たせた。

 九州防衛局や関係者へのこれまでの取材では、九州西方海空域を含む全体訓練は5月11~17日、霧島演習場では14~16日の予定。米輸送機MV22オスプレイも4機ほど参加する見込みで、鹿屋市の海上自衛隊鹿屋航空基地を整備・給油拠点として検討している。

 陸自によると、共同訓練には日本版海兵隊として相浦駐屯地(長崎県佐世保市)を拠点とする「水陸機動団」が参加する。霧島演習場を主訓練場に、離島防衛を視野に着上陸や市街地戦闘の訓練をする。参加規模や日程は「最終調整中」としている。

 太平洋に領土を持つフランスは自衛隊との関係強化を進め、海軍が今年に入り海上自衛隊と4回の共同訓練を実施している。