時計 2021/04/22 22:30

自衛隊基地計画の馬毛島 土地買収無効訴えた漁業者の上告棄却 最高裁

5月に戦闘機のデモ飛行が実施される予定の馬毛島=西之表市
5月に戦闘機のデモ飛行が実施される予定の馬毛島=西之表市
 米軍空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)移転計画が進む西之表市馬毛島で、開発会社タストン・エアポート(東京)が買収した土地を巡り、地元漁業者らが「入会権者全員の同意がない買収は無効」とし、同社に登記抹消手続きを求めた訴訟で、最高裁第2小法廷(草野耕一裁判長)は22日までに、漁業者側の上告を退ける決定をした。16日付。請求を棄却した一、二審判決が確定した。

 土地は馬毛島の葉山港周辺4筆約2.2ヘクタールで、タストン社が一部住民から買収し所有権を得たとして登記した。漁業者側は、土地を共同利用する入会権者全員の同意がない買収は無効だと訴えた。

 一審の鹿児島地裁は18年に「入会権に基づく登記抹消を原告らが個々に求めることはできない」と判断。二審福岡高裁宮崎支部も支持した。

 原告を支援する沖縄大学地域研究所特別研究員の牧洋一郎さん(70)=鹿児島市=は「納得がいかない。漁業者の入会権を真面目に審理したのか疑問が残る。弁護士や漁業者と協議する」と話した。

 馬毛島でFCLP移転を伴う自衛隊基地整備計画を進める政府は2019年、タストン社と売買で一定合意。島の大半を取得した。
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