時計 2021/05/16 22:00

子どもに声かけ・つきまとい…不審者情報 3カ月で100件超、過去10年で最多 目立つ下校時、5~6月に増加傾向 県内

鹿児島県警本部
鹿児島県警本部
 鹿児島県内で昨夏以降、不審者による中学生以下への声かけ・つきまとい認知件数が増えている。今年1~3月は過去10年で初めて100件を超えた。一人になりやすい下校時の発生が目立つ。例年5、6月に増える傾向もあり、県警は「人通りが少ないところを避け、何かあったら大声で助けを求めて」と呼び掛けている。

 鹿児島県警生活安全企画課によると、昨年1年間も過去10年で最多の403件だった。新型コロナウイルスによる一斉休校があった昨年3月は8件と前年同期を大幅に下回ったが、学校が再開し緊急事態宣言が解除された6月は63件に急増した。

 その後も例年より多い傾向が続き、今年1月は33件、2月は30件、3月は41件で計104件だった。

 1~3月は平日の発生が88%に上り、時間帯は帰宅時間にあたる午後3~7時台に集中。対象者の内訳は小学生女児が39%、小学生男児が27%で、近年、男児が増えている。

 最近では、指宿市で6日午後4時ごろ、下校中の女子中学生が車に乗った40代ほどの男性から「おじいちゃんが倒れたから一緒に病院に行こう」と声をかけられる事案が発生。同日午後3時半ごろにも下校中の出水市の小学生女児が、20~40代のマスク姿の男性に「お菓子を買ってあげるからついておいで」と声をかけられた。

 同課の山下隆理事官は件数増加について「声かけ事案をすぐ通報するなど防犯意識の向上が大きい」と分析。対策として、防犯ブザー携行や不審者情報を配信する「県警あんしんメール」への登録を呼び掛けている。

 子どもの犯罪被害などを研究するステップ総合研究所(東京)の清永奈穂所長は「コロナ下で巣ごもり傾向が強まり近所付き合いが希薄になって、地域の見守りの目が弱まっている」と指摘。「休日に親子で通学路を点検し、駆け込める家や店を把握してほしい」と話した。