時計 2021/05/15 22:00

民家の庭先にキツネがお座り お目当てのものは? 鹿児島市

庭先で「お座り」するキツネ=鹿児島市吉野町(吉屋義博さん撮影)
庭先で「お座り」するキツネ=鹿児島市吉野町(吉屋義博さん撮影)
 ちょこんと行儀よく「お座り」しているキツネ。まるで稲荷神社に鎮座する像のよう。鹿児島市吉野町に現れた姿を、同市長田町の会社役員吉屋義博さん(70)が撮影した。赤い毛並みと太い尻尾が特徴のアカギツネは、吉屋さんが週の半分ほど通って管理する実家の庭先に出没している。

 初めて見たのは4月7日。飼育しているニワトリの騒ぎ声で気付いた。その後も3回現れ、5月5日には庭先に座り、じっと家の中を眺めていたという。ガラス窓を開けても動かなかったので、撮影することができた。この1年でニワトリは15羽から8羽に減ったが「くわえていく場面を見たわけではない」として「現行犯逮捕」には至っていない。

 鹿児島国際大学の船越公威名誉教授(72)によると、アカギツネの県内の個体数は少ないものの、生息域は広い。南薩地域や薩摩川内市の山林で多く見られ、吉野町山間部での目撃も「不思議ではない」。一方、民家での目撃例は珍しく「ニワトリを狙って出てきたのだろう」と推測している。

 県自然保護課によると、狩猟期間中のキツネの目撃件数は2018年度が67件、19年度は38件だった。生息数の増加が見られないことから、1976年から狩猟禁止が続いている。