時計 2021/06/10 20:35

国内最小ハッチョウトンボ 2センチの鮮やかな赤 環境が回復、10数年ぶり確認 鹿児島・曽於

湿地に現れたハッチョウトンボ=曽於市大隅町
湿地に現れたハッチョウトンボ=曽於市大隅町
 曽於市大隅町月野の休耕田でハッチョウトンボが羽化している。体長約2センチと国内で最も小さいトンボとされる。雄は鮮やかな赤色、雌は茶褐色の体を輝かせ、湿地を飛び交っている。

 地元で環境保全活動に長年取り組む岩川保育園園長の持田初穂さん(73)が5月30日に数匹飛んでいるのを見つけた。十数年前までは毎年見られたものの、以降は確認できなかった。

 県立博物館によると、ハッチョウトンボは水のほか、丈の高くない草が生育するなどの環境がそろう場所を好む。月野の雑木林に囲まれた休耕田は、山水が流れ込み湿地を形成。イトトンボやハラビロトンボも生息している。

 9月ごろまで見られそう。持田さんは「いなくなったのかと心配していたので、姿を見たときは本当にうれしかった。周囲の環境保全に取り組みたい」と話す。