2021/06/21 18:15

発足22年 救った5000の命 犬猫の譲渡会主催、去勢・不妊活動にも力 鹿児島市のNPO

天文館のビルで、毎月3回開く譲渡会=鹿児島市呉服町
天文館のビルで、毎月3回開く譲渡会=鹿児島市呉服町
 鹿児島市で犬や猫の譲渡会を開いているNPO法人「犬猫と共生できる社会をめざす会鹿児島」が6月上旬、譲渡数5000匹を達成した。猫4130匹・犬870匹で、メンバーは「5000もの命を救えたことはうれしい。行政や獣医師とうまく連携できたおかげで、一つの区切りを迎えられた」と喜んだ。

 同NPOは22年前に発足。同市呉服町のビル9階で、毎月3回「飼い主探しの会」を開いている。ここ数年の譲渡会は、猫が約98%を占めているという。

 13日は子猫を中心に13匹が集まり“里親候補”と触れ合った。薩摩川内市から初めて訪れた浜田美紀さん(30)は「いろんな事情を抱えている猫が多いことが分かった。助けを必要としている子を飼いたい」と話した。

 譲渡会と並行して行っている相談会では、薩摩川内市の男性から「野良猫に餌をあげていたら20匹くらいに増えた。市が『捕獲して』というが、捕まえ方が分からない」との声が寄せられた。

 同NPOは地域で野良猫を捕獲して、去勢・不妊手術を施して元の場所に戻す「TNR活動」にも力を入れている。鹿児島市の猫の殺処分数(自然死を含む)は、発足した1999年度は約2100匹だったが、2020年度は323匹まで減少している。

 杉木和子理事長(72)は「幸せに生きられる猫が増えるように、スタッフと心を一つにして活動したい」と力を込めた。