2021/07/03 11:55

遅咲きシンデレラ夢舞台へ 東京五輪陸上女子400メートルリレー代表鶴田 1年延期で急成長

6月の陸上日本選手権女子200メートルで2位に入った鶴田玲美(中央)=ヤンマースタジアム長居
6月の陸上日本選手権女子200メートルで2位に入った鶴田玲美(中央)=ヤンマースタジアム長居
 この1年で急成長を遂げた“シンデレラガール”が、夢の舞台をつかんだ。東京五輪の陸上女子400メートルリレー代表に決まった鶴田玲美(南九州ファミリーマート、鹿児島市出身)。五輪について、今春まで「まだまだ遠い存在。意識していない」と話していた遅咲きのスプリンターが、中盤以降の加速力を武器に世界へ挑む。

 鹿児島女高、大東大では全国優勝の経験はなし。社会人1年目の昨季、大きな飛躍を遂げた。10月の日本選手権。100メートルで2位に入ると、200メートルでは日本歴代3位となる23秒17の好記録で初優勝を飾った。新型コロナウイルスによる1年延期がなければ、東京五輪は既に終わっていた時期だった。

 初めて日の丸を背負った今年5月の世界リレーでは、2大会ぶりとなる五輪出場枠獲得にアンカーとして貢献した。6月下旬の日本選手権200メートルは出遅れが響いて連覇を逃したものの、後半の猛追で2位に食い込み、トップクラスの力を示した。

 代表メンバー5人による競争を勝ち抜くため、課題に挙げる「前半のスピード」に磨きをかける。社会人になったばかりの時期は「世界大会に出られるなんて思ってもみなかった」という24歳。聖火の下で新たな物語を紡ぐ。