新燃岳で火砕流 小規模、火口西へ800メートル

(2018/03/25 22:35)
噴火に伴い、火口西側に火砕流が流れた新燃岳=25日午前8時47分、霧島市牧園
 霧島連山の新燃岳は25日、噴火が相次ぎ、午前8時45分にごく小規模な火砕流が火口の西約800メートルまで流れた。火砕流の発生は、6年ぶりの噴火となった昨年10月以降初めて。鹿児島地方気象台は「活発な噴火活動が続いている」とし、噴火警戒レベル3(入山規制)を維持している。
 火砕流が流れた範囲に居住地域はなく、山火事などの被害の報告も入っていない。
 火砕流発生に先立ち、午前7時35分には10日ぶりとなる爆発的噴火(爆発)があり、噴煙は高さ3200メートルに達し、火口の半径1キロ以内に大きな噴石が飛散した。噴火は午前8時45分以降、午後1時まで続いた。
 霧島連山の地盤変動を観測する京都大学防災研究所宮崎観測所によると、これまでの噴火活動で、火口内は溶岩が西側からあふれ出すほどたまっており、噴煙が火砕流となって火口外へ流れ出やすくなっている状態。このため、25日は噴火の規模がこれまでを上回る程にはなっていないにもかかわらず、火砕流が発生したという。
 一方、霧島連山の地下では同日、新燃岳の北西数キロにあるマグマだまりの収縮を示すわずかな地盤変動を観測した。同様の変動は14、20日にも起こっており、マグマの大量供給が落ち着いた今月8日以降も、少量が断続的に供給されているとみられる。同観測所の山下裕亮助教は「今後も同程度の噴火が続くだろう」としている。
 気象台は引き続き、火口の半径2キロ以内で火砕流、同3キロ以内で大きな噴石に警戒を呼び掛けるとともに、3キロ以遠でも火山れきや爆発に伴う空振、火山ガスへの注意を促している。


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