上履き400足 ピッカピカ 夏休みの子らリユース作戦 子ども食堂通し無償提供へ 鹿児島

2021/07/25 21:00
寄付されたシューズを教室に並べる子どもたち=鹿児島市古里町
寄付されたシューズを教室に並べる子どもたち=鹿児島市古里町
 シューズや上履きを大勢で洗うイベント「上履きリユース☆ピカピカ☆桜島大作戦」が24日、鹿児島市古里町の改新小学校跡であった。小学生を中心に親子約120人が参加。自らシューズを持参する子どもも多く、きれいになったシューズに大満足の様子だった。

 学生服リユース店「NAZUNA(なづな)」(平之町)が企画。取り組みを知った市内の6小中学校も協力し、400足を超えるシューズが集まった。きれいにしたシューズは子ども食堂のイベントなどで無償提供する予定。

 ブラシで泥や汚れを落とした靴を、酸素系漂白剤と40~50度のお湯が入った袋で2時間ほど漬け置き。子どもたちは待ち時間に、手品ショーや水風船遊びを満喫し、校庭に終日元気な声が響いた。

 吉野小学校4年の倉谷彩恵さんは「家で上履きを洗う時よりきれいになった。授業で習ったリデュース、リユースが少し分かった」と笑顔を見せた。

 「国連の持続可能な開発目標(SDGs)」の取り組みに賛同する「かごしまこども食堂・地域食堂ネットワーク」は、弁当とカレー各100食を用意。大人も子どもも、桜島の業者らが丹精込めた弁当に舌鼓を打った。

 地元の廉(かど)谷秀徳さん(70)は種子島から帰省中の孫と参加し「休校から20数年。今は廃校になった校庭で、子どもたちのにぎわう声が聞けてうれしかった」と話した。

 参加した子どもから「夏休みの自由研究」として取材を受けた、なづなの東大介代表(46)は「リユースに興味を持っている子が多いのに驚いた。桜島の子どもたちにも運営を手伝ってもらい、ありがたかった」と汗をぬぐった。

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