宗派越え「ウクライナに平和を」 住職や牧師ら思い思いに祈り 鹿児島市で行進

2022/03/07 11:56
市街地を行進する参加者=鹿児島市
市街地を行進する参加者=鹿児島市
 鹿児島県内の住職や牧師ら有志が6日、ロシアの侵攻を受けるウクライナの平和を願い、鹿児島市街地を行進した。宗派を超えた約80人が「武力でなく、対話で解決を」と訴えた。

 「侵攻やめろ」「核戦争絶対反対」、青と黄色のウクライナ国旗に「STOP WAR」などと書いたプラカードを掲げ、天文館地区を約2時間練り歩いた。途中、ザビエル教会や西本願寺鹿児島別院、照国神社を巡礼し、思い思いの方法で祈りをささげた。

 同市魚見町の直泰江さん(78)は「報道で惨状を知り、何か行動したかった」と参加した。同市東谷山4丁目の稲森郁美さん(55)は「行進を見て多くの人に祈ってもらえたら。思いが集まれば、通じるはず」と願った。

 国軍によるクーデターが昨年発生したミャンマー出身の牧師マウ・マウ・タンさん(59)も霧島市から駆け付け、「恐怖を抱えて生き続けなければならないのは残念」と語った。

 発起人の鹿児島市岡之原町の住職鎌田厚志さん(72)は「予想以上に多くの人が集まり、平和への願いを共有できた。この気持ちが世の中を救う原動力になる」と力を込めた。

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