枝肉の競り値アップ「和牛日本一」が追い風 キロ平均3204円、昨年の115円高 鹿児島黒牛産地販売会

2022/10/20 08:18
冷蔵庫に並ぶ出品牛の枝肉=19日、曽於市末吉のナンチク本社
冷蔵庫に並ぶ出品牛の枝肉=19日、曽於市末吉のナンチク本社
 第33回鹿児島黒牛産地宣伝販売会が19日、鹿児島県曽於市末吉のナンチク本社であり、例年通り出品された70頭が競りにかけられた。鹿児島で開かれた全国和牛能力共進会(全共)での「日本一」の成績も追い風になり、枝肉のキロ平均単価は昨年を115円上回る3204円だった。最高賞のグランドチャンピオンには、JA鹿児島きもつき串良支所の「うしの中山」(鹿屋市)が輝いた。

 ナンチクとJA県経済連が共催。競りには県内外50社が参加し、全70頭を落札した。総売上高は1億1624万1639円、1頭当たりの平均は166万595円。

 最上級の5等級は昨年より5頭多い60頭。霜降り度合いを示す脂肪交雑(BMS)ナンバーが最高の12を記録した牛は28頭に上った。グランドチャンピオンのキロ単価は7000円。市場需要を踏まえたマーケットニーズ賞には、JAそお鹿児島末吉支店のダイユー第一が選ばれた。

 取材に対し、ナンチクの上森義輝常務は「肉質のいい牛が多く高値で取引された。鹿児島黒牛のブランド力が上がるよう発信し、輸出に力を入れていきたい」と話した。

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