映画「君の名は。」のシーンの題材となったアイショップ石堂大平店
(南日本新聞2016年8月29日付)
全国公開したアニメ映画「君の名は。」(新海誠監督)の中で、鹿児島県中種子町のコンビニエンスストアの風景を題材にしたシーンがあり、話題を呼んでいる。ヒロイン三葉の声を鹿児島市出身の女優、上白石萌音が務めているとあって、鹿児島のファンは見逃せない。
同作の舞台は岐阜と東京。だが、出てくるのは中種子町野間にあるアイショップ石堂大平店。ヒロイン三葉の友人が、買い物に行くシーンで登場する。思わぬ形で鹿児島に“聖地巡礼”スポットが誕生するのでは、と注目だ。
新海監督は2007年公開の映画「秒速5センチメートル」で種子島を舞台に作品を制作しており、配給会社の東宝によると「種子島の風景をモデルにした」と話している。お店のオーナーの石堂氏春さん(57)は「とてもうれしい。これをきっかけに種子島を訪れる人が増えれば」と喜ぶ。
「君の名は。」は、離れた地で暮らす高校生の男女が、夢を通じて入れ替わり、不思議な体験と恋をする物語。