9条改正、女性に根強い抵抗感 40代以上の全世代で「反対」上回る 鹿児島県民意識調査

2023/05/03 11:00
 南日本新聞社が鹿児島県民に実施した意識調査では、戦争放棄と戦力不保持を定めた憲法9条の見直しに反対の立場を示す女性は51.1%だった。男性37.8%を大きく上回る。女性が9条改正に根強い抵抗感があることがうかがえる。

 女性は年代別でも50代64.0%をはじめ、40代以上はすべての世代で反対が賛成を上回った。

 男性は賛成が58.6%を占めた。20代71.5%が最も高く、40~50代も7割近くが賛成。60代56.0%、70歳以上52.1%と年齢が高くなるほど賛成の割合が下がる傾向だった。

 2022年まで毎年実施した世論調査とは方法が異なり単純比較はできないが、前回は9条見直しの賛否は賛成、反対ともに47.8%ときっ抗。性別では賛成派は男性57.1%、女性39.9%。反対派は男性40.6%、女性54.1%だった。

 衆参の憲法審査会で9条への自衛隊明記、緊急事態時の国会議員の任期延長などが焦点となる中、憲法見直しの議論で優先すべき事柄では「9条」が24.5%で最も高かった。

 性別では男性が「9条」30.3%、「国会や選挙制度」23.2%、「緊急事態条項」14.5%の順だった。女性は「国会や選挙制度」23.7%、「9条」16.0%、「緊急事態条項」12.3%だった。

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