億万長者は目指さない…人生ゲームSDGs版が追い求めるのは理想の未来 リサイクル先進地の大崎町も登場

2023/09/01 17:16
大崎町も登場する「Beyond SDGs 人生ゲーム」の絆カード
大崎町も登場する「Beyond SDGs 人生ゲーム」の絆カード
 SDGs(持続可能な開発目標)を学ぶため金沢工業大学と企業が開発した「Beyond SDGs 人生ゲーム」に、鹿児島県大崎町のリサイクルの取り組みが盛り込まれている。町内で活用してもらおうと、町が関係者を招き、大崎中学校の教員向け研修会を開いた。

 ゲームは同大が学生ベンチャー企業LODU(石川県野々市市)、タカラトミー(東京)と2022年8月に開発。SDGsの17の目標が書かれたカードを集めながら、21~30年の前半、50年までの後半を進める。億万長者を目指し競う一般的な人生ゲームとは異なり、プレーヤー同士で協力し理想の未来を目指す。

 大崎町は「絆カード」で登場、「27品目別の行政・企業・住民協働型リサイクル事業を行った」と紹介されている。マス目も「環境に良い燃料を開発。5000ドルもらう」といったSDGsに関わる近未来的な内容となっている。

 21日の研修会は金沢工業大SDGs推進センターの平本督太郎所長(44)ら3人が講師となり、22人が参加。大崎中の石井智恵子教諭(47)は「協力して目標達成を目指すのが面白い」と話し、相良寿河子教諭(48)は「SDGsに取り組む町や企業を知ることができた」と満足した様子だった。

 平本さんは「楽しくSDGsを学んでもらうのが大事。よりよい未来を考えるきっかけにしてもらえれば」と話した。

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