鹿児島県などを管轄する第10管区海上保安本部が2023年に受理した118番の件数は、過去10年で最多の1万4909件(前年比4153件増)だった。一方で間違いなどを除いた有効件数は304件(同20件減)で、全体の約2%にとどまった。18日の「118番の日」に合わせ発表した。
10管によると、非有効件数は1万4605件で97.9%。ポケット内での誤操作といった無言通話が多いほか、子どものいたずらや番号間違いもあった。
10管のイベント中に実施した118番の認知度アンケートでは、回答者391人のうち約64%の250人が番号を知っていた。菱田健太郎広報室長は「速やかな通報が早い対応につながるが、いたずらなどで救助が遅れる恐れもある」と適切な通報を呼びかけた。