物価高で「困ったこと」は? 暮らしに直結「食事」「ガソリン」大打撃、レジャー費減って嘆きの声も…【九州4紙合同企画・物価高を考える】

2024/08/14 07:00
 物価高で困ったことは-。九州4紙が合同で実施したアンケートには、食費やガソリン代など生活必需品の値上がりに苦しむ鹿児島県民の声が多数寄せられた。

 鹿児島市のパート女性(42)は「食べ盛りの子どもが4人いるが、お腹いっぱい食べさせることができなくなった。私がご飯を減らして我慢することが多くなった」と打ち明ける。「昼食代が500円を超えるのでお昼を抜くこともある」と答えたのは、指宿市で団体役員を務める男性(66)。さつま町のパート女性(37)は「毎日のように安くて同じ物を買っているので料理のレパートリーがない」と悩む。

 「10年前の出産時よりミルクもおむつも非常に高く感じるし、一番安いミルクはみんな買うから品切れが多い」と鹿児島市の主婦(35)。「習い事も複数になると児童手当だけでは全然足りない」と切実だ。

 車社会の鹿児島ではガソリン代の高騰も痛い。日置市の農業男性(46)は「週に1度はガソリンをカードで入れているが、コロナ前と比べて引き落とされる金額が大幅に増えた」。

 レジャー費にしわ寄せも。枕崎市の教員女性(40)は「旅行に年2回は行っていたが、もう行ける気がしない」。鹿児島市の会社員女性(40)も「ストレス解消に外食とレジャーを楽しんでいたが、明らかに回数が減った。コロナが5類になっても、巣ごもりは変わらない」と嘆く。

 「子どもの習い事がひと月で2000円も上がった。辞めさせるのはかわいそうなので生活費を削っている」(鹿児島市・公務員男性、51歳)「家を建てようとしたら木材、システムキッチン、照明、外構のコンクリートと値上げばかり。テーブルやソファ、テレビなども高くなってどうしようもなくなった」(薩摩川内市・パート、42歳女性)「少ない年金から保険料を差し引かれると生活がままならない」(鹿児島市・パート、65歳女性)といった声も。少数派だが「ここ30年余りのモノの安さを考えると値上がりは当然」(鹿児島市・非常勤職員、64歳男性)といった意見もあった。

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