鹿児島サンロイヤルホテルを含む区画の大半は駐車場となっている=鹿児島市与次郎1丁目
鹿児島市は10日の市議会代表質問で、移転新築を表明している鹿児島サンロイヤルホテル(与次郎1丁目)を含む区画の路線価は、1平方メートル当たり12万5000~18万5000円と示した。移転が実現した場合のホテル跡地一帯は、県市ともに「サッカースタジアムの候補地の一つになり得る」とする場所。市はスタジアム単体に約3万平方メートルが必要としており、南日本新聞の単純計算では37億5000万~55億5000万円となる。
ホテルを含む区画一帯(約4万3000平方メートル)でみると、53億7500万~79億5500万円。国税庁の2024年分路線価図に基づく。
本会議では、ホテル跡地一帯へスタジアムを整備する場合に必要となる面積と、路線価を基にした土地代を問われ、市は「整備に必要な範囲が確定しておらず、現時点で具体的な金額は示せない」と答えた。
また、ホテル跡地一帯でも「中心市街地活性化の新たな求心力になる」として、Jリーグが掲げる街中スタジアムに合致するとの認識を示した。