鹿児島の特産品が入った袋を受け取り、歓迎されるソウルからの乗客=14日、霧島市の鹿児島空港国際線ターミナル
韓国の格安航空会社(LCC)チェジュ航空は14日、鹿児島とソウル(仁川)を結ぶ定期便を再開させた。2019年3月以来5年半ぶり。鹿児島空港(霧島市)発着のソウル線は、大韓航空との2社体制となり、毎日運航になった。
同日午後2時半ごろ、満席の189人を乗せた再開第1便が同空港に到着。自治体職員らが特産品を配るなどして歓迎した。ゴルフ旅行で訪れたキム・スボクさん(62)は「鹿児島は和牛が本当においしい。今回は刺し身が楽しみ」と笑顔で話した。
同空港では、搭乗手続きや貨物の積み下ろしなどを担う地上職員が不足している。業務を請け負う南国交通によると、チェジュ航空の再開に向けて、国際線経験者の採用を強化した。
ソウル線は同航空の火、木、土曜の週3往復、大韓航空の月、水、木、金、日曜の週5往復体制となった。藤本徳昭副知事は「毎日運航を契機にインバウンド(訪日客)だけでなく、鹿児島から韓国に行く人も増えてほしい。引き続き増便や新規就航に努める」と話した。
ソウル線を巡っては、大韓航空が10月27日から毎日運航に向けて調整している。