障害児の放課後支援などについて学ぶ参加者=日置市中央公民館
障害のある子どもの放課後保障全国連絡会(全国放課後連)の真崎尭司事務局次長(41)による講演会が16日、日置市中央公民館であった。障害児らを預かる「放課後等デイサービス(放デイ)」について、2024年度報酬改定で「総合的な支援が基本となった」と分析した。
連絡会では、こども家庭庁などへの要望や提言を重ねてきた。真崎さんは、放デイのサービス内容は学習支援だけ、ピアノだけなどと「なんでもあり」だったと指摘。今回の改定では、そうした現状が「ふさわしくない」という方向に、国がかじを切ったと説明した。今後は(1)健康・生活(2)運動・感覚(3)認知・行動(4)言語・コミュニケーション(5)人間関係・社会性-の5領域を含む支援が基本となるという。
放デイを巡っては、事業所によって支援の質に差があるほか、自治体判断によって利用日数にばらつきがあるなどの課題もある。真崎さんは「どこに生まれても同じ支援が受けられるべきだ。働く人の研修制度も必要」と語った。鹿児島放課後連が主催し、事業者ら約30人が参加した。