松里保広議長に決議案を手渡す県民連合の福司山宣介会長(右)=24日、県議会庁舎
鹿児島県議会の野党系会派・県民連合(7人)は24日、県警不祥事を巡る調査特別委員会(百条委員会)設置を求める決議案を松里保広議長に提出した。不祥事が続く要因や再発防止策の実効性を調査事項に盛り込んだ。
決議案を受け取った松里議長は「県民の関心が高く、重要な問題。丁寧に対応していきたい」と話した。県民連合の福司山宣介会長は取材に「各事案の真相が明らかになってこそ、再発防止ができる」と語った。
今週中にも採決される可能性があり、出席議員の過半数が賛成すれば百条委設置が決まる。最大会派の自民党県議団(34人)は県民連合による6月の設置提案に対し今月上旬、「現時点では設置を見送る」と決定。調査権の限界があり裁判と並行した調査は不可能としたが、今回の県民連合の決議案は司法権に関する項目は除くとしている。
一方、公明党県議団(3人)は同日、地方自治法100条に基づく調査権のない特別委員会で県警不祥事を調査することを議長に提案した。
議会は24日、会派代表者会議で両会派の提案に対する取り扱いを議論。25日に議会運営委員会を開き、改めて協議することを確認した。