新規開店したエディオン=1日、鹿児島市の山形屋
経営再建を目指す山形屋(鹿児島市)の2号館5階に1日、家電量販店「エディオン」と文具専門店「丸善」がオープンした。3号館から書籍コーナーも移動した。事業再生計画の一環。品ぞろえを充実させ、フロアの回遊性を高める。
黒と木目を基調とする落ち着いた内装のエディオンは、ハイクラスな製品を中心に冷蔵庫、洗濯機など約1500種類を扱う。自宅配送や山形屋スタッフによる駐車場までの運搬サービスもある。
丸善は、以前あった文具雑貨店「What(ホワット)」で人気だった鹿児島グッズ、万年筆コーナーを引き継ぐ一方、扱うブランドや商品の種類を増やした。
売り場は幅広い年齢層でにぎわった。鹿児島市西田3丁目の主婦小城純子さん(70)は「買い物ついでに家電や文具を見られて便利になった。スタッフの説明も丁寧」と話した。
山形屋の事業再生計画は収益性向上と組織・人員体制のスリム化、不動産売却などが柱で、5年間で事業見直しと財務健全化を目指す。