口紅を使ってピンクのアイシャドーをのせる鹿児島市職員=4日、同市城山町
鹿児島市城山町の市立美術館前庭で4日、「持明院様(じめさあ)」石像の化粧直しがあった。市職員2人が化粧品や塗料を使って丁寧にメーク。今年は口紅で表現したピンク色のアイシャドーをポイントに、かわいらしく華やかに仕上げた。
島津家18代当主・家久の正夫人、持明院(1571~1630年)の像とされる。5日の命日に合わせ、同館が開館した1954年から市職員らが化粧直しを続けている。石像の高さは約1.5メートル、重さ約2トン。
今年のメークを考えた広報課の松永綾美さん(41)は「見た人が穏やかで温かい気持ちになってくれたら」。昨年に続き挑戦した同課の榎木悠人さん(35)は「普段は化粧をしないので、目の大きさの調整が難しかった。出来は100点です」と照れ笑いした。