〈資料写真〉6月10日、霧島市の山の中で木に引っかかった状態の小型機=同市隼人町西光寺
6月に新日本航空(鹿児島県霧島市)の小型航空機が同市の山中の樹木に接触した事故で、同社は8日までに、安全管理体制の再構築などを盛り込んだ改善措置の報告書を国土交通省大阪航空局に提出した。8月に事業改善命令を受けていた。
報告書では、確認できた問題点として安全意識の不足やコンプライアンス意識の欠如、整備管理機能や社内コミュニケーションの不足などを明示。事業改善命令に対する措置として、人事を一新して安全管理体制や整備体制を再構築したとした。
新日本航空は「全社員が一体となって安全運航と信頼回復に努める」としている。
事故は6月9日に発生。搭乗者2人が機内に閉じ込められ、うち1人が脱水症状で病院に搬送された。