「生徒になめられるわけには…」胸ぐらつかみ壁に押しつける 男性教諭を懲戒処分 同僚教諭に「ハグしたい」、体触り「気遣い」と弁明の2人も 鹿児島県教委

2024/10/11 06:27
 鹿児島県教育委員会は10日、女性の体を触るなどのセクハラで大隅地区の県立学校の男性教諭(53)を減給6カ月(給料月額と教職調整額の10分の1)とした。セクハラと体罰などの懲戒処分2件も発表した。

 県教委によると、男性教諭は今年、県内で女性の体を触ったり、性的な発言をしたりした。7月上旬、女性の関係者が学校に相談し発覚。「気遣いのつもりだった」と弁明している。

 熊毛地区の県立学校男性教諭(34)は、同僚教諭に「ハグしたい」と声をかけたり、抱きついたりするなどし、精神的苦痛を与えたとして減給3カ月(同)。3月下旬に被害者が管理職に相談して明らかになった。男性教諭は「不快に感じていると認識していなかった」と説明している。

 大隅地区の中学校男性教諭(47)は、体罰などで減給3カ月(同)。5月、授業態度を指導する際、生徒の胸ぐらをつかんで職員室外に連れ出し、壁に押しつけて強く叱るなどした。教頭が現場を見ており、聞き取りで、2月にも別の生徒に同様の指導をしていたことが分かった。教諭は「なめられるわけにはいかないと思った」と話している。

 2024年度の懲戒は計17件。県教委は7〜8月に県、市町村立の全校長を対象に研修を実施。中島靖治教職員課長は「専門家の協力を得るなど研修を充実させ、不祥事根絶に取り組む」としている。

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