長崎の先制点を悔しがる鹿児島Uのサポーター=27日、鹿児島市金生町のよかど鹿児島
サッカーJ2鹿児島ユナイテッドFC(鹿児島U)のJ3降格が決まった27日、鹿児島市のパブリックビューイング会場に集まったサポーターは1年での降格を悔しがった。一方、来季に向け「すぐにJ2に戻ってほしい」と応援する声も聞かれた。
鹿児島市金生町の商業施設「よかど鹿児島」では、70人以上のサポーターが大型画面で試合を見守った。前半から2点を追う苦しい展開となったが、後半16分にMF田中渉選手がゴールを決めると歓喜の渦が巻き起こった。4失点で敗れ降格が決まると、ため息が漏れ、頭を抱え悔しがる姿も見られた。
サポーター歴6年の田中美幸さん(49)=同市東谷山1丁目=は「リーグ終盤は一枚岩になっていただけに残念」と肩を落とす。今季から応援する立和名洋子さん(57)=同市郡元3丁目=は「白波スタジアムで試合を見るのは楽しかった。これからも応援する」とチームに感謝した。
長崎市のピーススタジアムのアウェー席では、約2000人の鹿児島Uサポーターが声援を送った。応援団体「FEUS」(フューズ)の今村俊介さん(26)=鹿児島市鴨池1丁目=は「降格の瞬間を目の当たりにし、ショックが大きい」。それでも「チームは伸びしろしかない」と再起を促す。
県サッカー協会の川畑佑樹会長(41)は「残念だが、クラブが発展するための通過点の一つ。今後も上を目指し、一丸となって奮起してほしい」と期待を寄せた。