現職閣僚も敗れ自民1勝3敗…保守王国・鹿児島に激震走った衆院選、当選者は一夜明け何を思う

2024/10/28 21:18
選挙事務所前でつじ立ちする川内博史さん=28日午前7時半ごろ、鹿児島市下荒田1丁目
選挙事務所前でつじ立ちする川内博史さん=28日午前7時半ごろ、鹿児島市下荒田1丁目
 「政治とカネ」に対する有権者の怒りが噴出し、政権に厳しい審判を下した3年ぶりの衆院選。投開票から一夜明けた28日、鹿児島県内の当選者は辻立ちやメディア対応で決意を表した。比例当選を含む県内議員は2減の5人。有権者が一票に託した期待の重さに当選者は気を引き締めていた。

 激戦となった1区。決着がついたのは午前0時半すぎだった。2697票差で制した川内博史さん(62)は午前7時半、鹿児島市下荒田1丁目の路上で行き交う車に手を振り、通行人と握手を交わした。「みんなの思いを背負い、責任を果たしたい」と引き締まった表情。「政局が不安定になる中でも国民の生活は安定させなければならない」

 1区で敗れ比例で復活当選した宮路拓馬さん(44)も同じころ同市武1丁目の交差点に立った。「次の戦いに向けてスタートした。つじ立ちは原点」。悔しさをにじませながら「地道にこつこつ、草の根でこれまで通り」と意欲を語った。

 2区で2度目の当選を果たした三反園訓さん(66)は午前8時、同市東谷山4丁目の交差点で車一台一台に頭を下げた。「これからも国民に会い、目と目、心と心のやりとりを大事にしたい。生活を守る政治に努める」と意気込んだ。

 現職大臣を破って4回目の当選を果たした3区の野間健さん(66)。朝6時半ごろから薩摩川内市の国道3号沿いに立ち、通行人に手を振り、頭を下げた。「感謝の思いを込めた。新たな気持ちで出発し、政治の舞台で頑張っていきたい」と話した。

 4区で8回目の当選を果たした森山裕さん(79)は、朝から党務に追われた。東京・永田町の自民党本部に午前10時ごろ入り、臨時役員会前に地元メディアの代表取材に対応。「厳しい選挙だった。1日しか帰れなかったが、頑張っていただいた皆さんに感謝している。期待を裏切ることのない活動を続けていく」と決意を述べた。

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