初出荷を迎えた「さつまたけのこ」=31日、さつま町虎居
鹿児島県内の市町村で最大の竹林面積を誇るさつま町のJA北さつま本所で31日、タケノコの出発式があった。年内収穫分は「超早掘り」と呼ばれる高級食材で、昨季は高い時期で1キロ1万円超で取引された。初日は東京・豊洲市場向けに6.9キロを発送した。
持ち込まれたのはJA北さつまたけのこ部会が生産する商標「さつまたけのこ」で、風味がよくえぐみが少ない。今季は裏年傾向で、夏場の高温や9月の少雨が影響し例年より2週間ほど収穫は遅れたが、品質は上々という。青果用は生産量約20トン、販売額は約2200万円を見込む。
出発式では、大きいもので1個約140グラムを箱詰めして出荷した。木下守会長(69)は「生産者が懸命に竹林管理し、1本1本丁寧に掘り出した。ぜひ刺し身で味わってほしい」と話した。