新調された着物に身を包み浜下りに出る弥五郎どん=3日、曽於市大隅町岩川
鹿児島県曽於市大隅の岩川八幡神社の秋の例祭「弥五郎どん祭り」が3日、神社周辺であった。秋晴れの下、見物客が沿道を埋め、身の丈4.85メートルある大男の威風堂々とした浜下りを楽しんだ。
今年は4年に1度の衣替えの年。竹で編まれた身体と、梅染めの着物が新調された。午前1時の触れ太鼓の合図とともに組み立て。半日後の午後1時、高台の神社から参道をゆっくり下る浜下りが始まり、鳥居をくぐって道路に姿を見せると、どよめきが起きた。
市街地を練り歩く途中、高架橋をくぐり抜ける際に体をのけ反らせる“イナバウアー”の場面では拍手も。同市末吉の麻生隆さん(75)は「大人に交じって子どもたちが弥五郎どんの台車を引く姿を見ると、元気がもらえる」と話した。
この日は各種団体の市中パレードや稚児行列、武道や芸能大会など関連行事もあり終日にぎわった。弥五郎どんは例祭が終わる5日まで境内に展示される。