竹筒の灯籠に灯をともす市民ら=鹿児島県南九州市知覧町郡
夜の武家屋敷一帯を明かりで彩る「ちらん灯彩路」が9日、鹿児島県南九州市知覧で行われた。通りや河川敷に並べられた約8000個の竹灯籠の幻想的な演出を、多くの見物客が楽しんだ。
雨のため舞台発表などは中止。旧高城家住宅横の広場では小さな明かりが大きなハート型を暗闇に浮かび上がらせ、通りでは地面に置いた灯籠がぬれた路面に幾筋もの光を描いた。
県外から知覧に移り住んだ島田穂積さん(68)、かおるさん(62)夫妻は「昼間とは違う武家屋敷の雰囲気がいい」「地元の子どもたちが一つ一つに点灯する姿に心が和んだ」と笑顔で話した。