「SSCナポリ」が公式Xに投稿した新ユニホーム(SSCナポリ提供)
イタリア・ナポリ市の世界的サッカーチーム「SSCナポリ」が、同市と姉妹都市盟約を結ぶ鹿児島市から着想を得た新ユニホームを作った。桜島を背景に撮影し、公式交流サイト(SNS)で公表。「スポーツを通じた絆、最高」「鹿児島ユナイテッドFCとの親善試合が実現しないかな」と関心を集めている。
新ユニホームのコンセプトは「武士」。日本刀や波などの和柄に加え、義・勇・仁など武士道の七つの美徳が漢字で描かれている。来年、鹿児島市とナポリ市の姉妹都市盟約が65年の節目を迎えることも踏まえ、鹿児島にちなんだデザインの採用と撮影が決まった。
外国人モデルなど多様な人材をそろえる鹿児島市のモデル事務所「ルトンデュトンマネージメント」が協力。10月下旬、桜島を望む仙巌園やマリンポートかごしま、天文館アーケードなど約10カ所で撮影した。事務所の宇野京代表は「ユニホーム発表後、国内外から反響が寄せられた。両市の絆に注目が集まるきかっけになれば」と期待する。
鹿児島市は公式X(旧ツイッター)で「両市の深い絆とチームの粋な計らいに感謝します!」と投稿。「なんで鹿児島? と思っていたけど姉妹都市だからか」「鹿児島にキャンプに来てくれないかな」と反応が相次いだ。
同市国際交流課の堀田竜也課長は「今回の企画は民間企業同士での取り組み。姉妹都市盟約が浸透してきていると実感した。節目の年に向け交流が盛り上がればうれしい」と話した。