ガンバ大阪加入内定を喜ぶ神村学園高の名和田我空=17日、いちき串木野市の同校
J1ガンバ大阪に加入が決まった神村学園高3年のMF名和田我空=がく=(18)が17日、鹿児島県いちき串木野市の同校で記者会見し、「自分の武器をどんどん出して、1年目から活躍したい」と抱負を語った。
宮崎県都城市出身の169センチ、63キロ。正確なパスや精度の高いシュートを武器にする。U-17(17歳以下)ワールドカップの日本代表。今夏の全国高校総体では得点王となる9ゴールを挙げ、準優勝に貢献した。
来年1月初旬にチームへ合流し、本契約を結ぶ。「1年目から2桁得点を狙う。開幕戦から出る気持ちで、キャンプからアピールしたい」と話した。
同席した青木良太スカウトは、今季J1ベストイレブンでチームの先輩になる宇佐美貴史に匹敵するシュート能力を持っていると評価。「長くガンバで活躍するだけでなく、海外も目指してほしい」と期待した。
同高サッカー部の有村圭一郎監督は「努力を重ねてここまで来た選手。プロで大きく羽ばたいてもらいたい」とエールを送った。
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名和田の記者会見での主なやりとりは次の通り。
-自信のあるポイントと課題は。
「ゴール前やボールが足元に入ってからの質は通用すると感じた。ボールを持っていない時間の動きや、守備強度は足りない部分もある。体の強さも含め向上させたい」
-屈指のタレントがそろうクラブだ。
「すごい選手がいる環境で日々争えるのが楽しみ。雰囲気も良く、ここなら成長し、活躍できると感じたのが加入の決め手。技術を学びながら、最終的には競り勝って試合に出られるように頑張る」
-プロでの目標は。
「ここでまず活躍し、世界に羽ばたきたい。日本を引っ張り、ワールドカップ優勝という大きな目標がある。達成するために1年目からどんどんチャレンジする」
-鹿児島市出身の遠藤保仁コーチと仕事をすることになる。
「止めて蹴る、という細かいプレーのスペシャリスト。たくさん質問したい。フリーキックを自分の武器にしたいので、どんな蹴り方か観察しながら自分のものにする」