竹之内さんが考案したラーメン(日本即席食品工業協会提供)
鹿児島市の清水小学校5年竹之内彩良さんが「第23回インスタントラーメン小学生レシピコンクール全国大会」に九州・沖縄代表として出場し、服部栄養専門学校賞を受賞した。父親の健康を願って考案した県産食材を使った栄養たっぷりのレシピで、1万を超える応募の中から選ばれた。「自信作だけど、こんなに多くの中から選ばれるとは思わなかった」と喜ぶ。
コンクールは日本即席食品工業協会主催。清水小では5、6年生の夏休みの課題にし全員分を応募した。当時、竹之内さんの父親が宮崎市に単身赴任中で、「お父さんに栄養をつけてもらうラーメンにしよう」と母親と一緒に取り組んだ。
「鹿児島の食材のおいしさもPRしたい」と作ったのは「塩こうじ漬 さつま鶏チャーシューのぽかぽかラーメン」。サッポロ一番塩ラーメンに、塩こうじに漬けたさつま地鶏のソテーや県産野菜を盛り付けた。
モロヘイヤなど栄養価の高い野菜を選んで試行錯誤しながら作り、「きれいな盛り付けに苦労した」と竹之内さん。父親には「さっぱりしておいしい」と好評だったという。
今回は過去最多の216校1万1717作品の応募があり、6地区12人が全国大会に進んだ。大会は12月1日に東京で開かれ、出場者が実際に調理し、できばえを競った。
特別賞は農林水産大臣賞、文部科学大臣賞など6賞あり、竹之内さんは服部栄養専門学校の教授が推薦し合議で決定したという。「肉を焼きながら野菜を切り、なるべく早く仕上げる練習を繰り返した。もっと難しい料理にも挑戦してみたい」と笑顔で話した。
【材料=2人分】
インスタントラーメン2袋、さつま地鶏の胸肉1枚、ゆで卵1個、プチトマトのピクルス2個、ネギ1束、長芋5センチ、モロヘイヤ1束、シソ2枚、ブロッコリースプラウト1パック
【レシピ】
(1)ネギとシソを切る
(2)ゆで卵を花のように飾り切りにする
(3)約3時間塩こうじに漬けた鶏肉をソテーする。その後、フライパンで長芋とモロヘイヤを炒める
(4)ラーメンをゆでる
(5)スープを加え、鶏肉、長芋、モロヘイヤ、ブロッコリースプラウト、ゆで卵を盛り付け、最後にプチトマトを加えて完成